蕎麦についての殴り書き

 

※殴り書きなんで文章の見直ししてません

蕎麦の魅力

栄養面の天才

 うどんの原料は小麦粉に対し、そばの原料はそば粉と小麦粉です。

このそば粉という物質には様々な栄養素が含まれているそうです。

ルチン(rutin)

 ルチン(C27H30O16)はフラボノイド配糖体の一種で、抗炎症効果や血流改善効果が見込まれている化学物質です。

さらに、ルチンはフラボノイドなのでポリフェノール類に位置づけされ、体内で還元剤として働き、抗酸化作用を発揮し、細胞膜の脂質酸化を防止します。(専門外なので間違っていたらすみませんm(__)m)

 

ビタミンB1(thiamin)

 ビタミンB1は抗脚気因子として発見された化学物質です。

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 その構造にアルコール性ヒドロキシ基を持つので水溶性が高く、調理時にゆで汁に溶出します。そのため、所謂そば湯というやつにこれが豊富に含まれています。

 

必須アミノ酸(Lys,Trp,Met,Cys)

必須アミノ酸とは、タンパク質を構成するアミノ酸のうち、動物体内で自ら十分量を合成できず、外部からの摂食活動を通して補わなければならないアミノ酸のことです。

蕎麦にはこの必須アミノ酸であるリジン・トリプトファンメチオニン・システィンが含まれています。

蕎麦粉のアミノ酸スコアで成人一日当たりの必須摂取量と比べてみても良かったのですが、蕎麦粉の配合割合が区々・アミノ酸スコアの数値は窒素1 g当たりの数値だったりして、フェアにはかれないなと思ってやめちゃいました。

 

このように、蕎麦粉には現代食文化で生きる私たちには魅力的な栄養素が色々含まれているのです。

 

simple is the best の天才

蕎麦って、食べ方に多様性を生むから面白い。

まずは、simpleにもり(ざる)そば・かけそば!

 

この食べ方は、『結局そばつゆが美味しいんだ』ってなる。

ロールケーキは生クリーム・焼き鳥はタレ(塩派は知らん!)・焼きそばはソース

といった、脇役として生まれた調味料が、実際に食べている素材を差し置いて主役になっているというパラドックスを感じながら食べているととても面白い。

 

でも、素材が無いと料理として物足りない。(うまい棒のたこ焼き味は穀物由来だけど何か違う)

この、安く重量感のみが求められる食が世界の貧困を救う手段の1つになって欲しい。

 

かけ算の天才

蕎麦の醍醐味はその種類豊富なアレンジの仕方だと思う。

温冷の自由・肉野菜のトッピングの自由など、要は食する者にその食べ方の自由を与えている気がする。

和食×和食の真骨頂である天ぷらそばを考案した人は天才だろう。

 

 

蕎麦の世界遠征

「詫び寂び」

蕎麦には「詫び」と「寂び」の両方を持ちあわせているものだと感じる。

 

「詫び」とは、質素の中に充足を満たそうとする意識 とされ、室町後期に追求された簡素・質素の境地である「わび茶」の理論がまさに蕎麦にも見られるなあと、盛りそばを食しながらしばしば思うところでありまして。

 

一方の「寂び」とは、時間経過と共に内部本質が外部へ染み出し、その中に奥深く華麗なものが自ずと感じられる美しさ とされている。

かけ算された蕎麦において、質素な蕎麦の上に、蕎麦と連想もつかないトッピングを置くという相反する要素が相互包摂的に食欲をかき立てるという面でとても面白い。

 

こんな詫び寂びを備え、かつ栄養豊富な日本食である蕎麦は、もっともっと世界に広まるべきだ。(まあ、日本の蕎麦粉自給率はおおよそ25%しか無いんですけどw)

海外から原料を買ってそれを日本食と化し、それを海外に広めるなんて、なんて日本らしい煎じ方なんだろうw

 

そんな思いを胸に今日もこれからも蕎麦を食べていきます。

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